2007年9月続除草

勢力の強い太平洋高気圧に覆われた東日本から西日本は、8月16日も各地で気温が上がり、岐阜県多治見市で午後2時20分、埼玉県熊谷市で午後2時42分、観測史上最高の40.9度を記録した。1933年7月に山形市で観測した40.8度を74年ぶりに更新した。また全国924地点のうち、25地点(40度を越えたところ埼玉県越谷市40.4度、群馬県館林市40.3度、岐阜県美濃市40.0度)で観測史上最高気温を更新した。中略 暑さの原因は、今月上旬から日本付近に停滞している太平洋高気圧の勢力が15,16日にピークを迎えたためとみられる。
気象庁は、熊谷市では秩父山系を越える北西の風が吹き、フェーン現象が発生したため気温が上がったと見ている。多治見市で気温が上がったのは、「高気圧の中心付近が多治見市の上空にあったため」と分析している。
読売新聞8月17日朝刊

8月14日晴れ、中山の畑に行く。朝から暑い。さすがにこの暑さでは畑に出ている人は殆どいない。畑に近い人は早朝や夕方にくるのだろう。畑は2週間も雨が降らないので土がさらさらしている。作物も雑草も暑さのせいかあまり生気がない。

今年の知人の畑のトマトは全滅だった。下から枯れあがり、まともに実をつけたものが殆どない。知人は長雨のせいではないかといっていた。それにしても、土づくりから苗の移植、支柱づくり、枝の誘引などをしてようやく収穫できるかと楽しみにしていた結果がこれではあんまりだ。胡瓜などはよく育つが、一度につくると余ってしまう。そこで時期をずらして育てることになる。今回の胡瓜の植え付けは今年に入って4度目だという。先に採り終わった胡瓜畑の支柱外し作業も平行して行う。まず、枝を支柱に誘引した紐を解いてゆく。これは下部の紐をしゃがみながら横すらしに次々に外してゆく。最後に立って上の紐を外すと、全ての枝がどさりと落ちるという寸法だ。

畑仕事は、全てが手作業だ。漫然と作業することは出来ない。いかに手順よく合理的に作業を進めるかがポイントになる。畑仕事は思いの外頭がいるものだ。畑の雑草は手で引き抜く。今日はしぶといオヒシバが割りと簡単に抜ける。これはひでりが続き茎から水分が抜けて細り抜けやすくなったものか。次に雑草に埋まった南瓜の蔓をたぐって外す。南瓜の蔓は敷き藁の上を這って伸びてゆく。土手に這わすのもよく見かける。
どの畑をみても作物より雑草の方の丈が伸びている。雑草はどれも生活力が旺盛だ。素早く花を咲かせ、結んだ実を撒き散らして繁茂しているものか。

一方作物は改良され、土づくり、堆肥入れ、剪定などをして人が手を入れ過保護に育てている。そのためか雑草に比べ病虫害に弱く生活力に劣るようだ。畑での作物の生育のありようは、人が介入している分だけ自然に逆らった姿ではないだろうか。異常気象や不適切な手入れなどで自然の循環と共生の均衡がくずれると、作物は病虫害にかかったり生育不良を起こすのだろう。いずれにしても作物はものを言わず、植え付けから3から4ヶ月経過してからようやく実をつける。作物の結果が遅くなるのは工場での物づくりと大違いだ。

大旱の かるく抜きたる 草の束 幹治